第6回「ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎」の
開催にあたり、皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
写真は現代社会で欠かせないものとなっています。
手軽に写真を撮ることができるようになり、表現も多様
になりました。しかし、写真を鑑賞する機会や写真が
果たす社会的な役割について考える機会は多くありま
せん。
そこで、6年前、普段は写真に関わりの少ない市民
や数人の写真愛好家で「ドキュメンタリーフォトフェス
ティバル宮崎」実行委貞会を結成しました。私たちは、
優れたドキュメンタリー写真を鑑賞し招待写真家と交
流を深めることで、写真表現の多様性を学ぶとともに、
現代社会の抱える課題について考える機会を持つこ
とを目的としてきました。
2000年に開催いたしました第1回から一昨年の第5
回までに、日本国内とアジア諸国から計14名の写真
家に来ていただき、写真展や講演会、市民を対象に
したイベントなど、招待写真家と交流を行ってきました。
お陰さまで少しずつ活動が知られるようになり、思い
がけず2005年反日本写真協会賞「文化振興賞」を
受賞し、身に余る評価をいただきました。「受賞の対
象となった理由」をここに引用させていただきます。
『ドキュメンタリー写真の重要性とそこにあつかわれ るヒューマニズムを軸とした写真祭で、南国の小都市 ながら、広く世界に通じるメッセージを発信してきた。 日本とアジアの写真家とその活動に着目しドキュメンタ リー写真の説得力や必要性を過去5年にわたり力強く アピールしてきた』 今回は国内のみならず世界でも活躍が注目をあつめ ている森山大道氏をお招きし、最も新しい作品「ブエ ノスアイレス」を展示いたします。また、フィリピンから 来ていただくMr.Sigfred C.Balatanの写真も展 示いたします。「高校対抗写真Mリーグ」と題して新 しい試みも企画しました。 写真がもっと身近に感じられ、優れた写真を読み解 く楽しさを多くの人に伝えられるようなドキュメンタリー フォトフェスティバルを、皆さまと一緒に創り、これから も南国宮崎から全国に発信していきたいと思っていま す。 今後とも、一層魅力的なフォトフェスティバルになり ますよう皆さまのご協力をお願いいたします。
2006年1月
「ドキュメンタリー フォトフェスティバル宮崎」実行委員会
代表 塩田幸代