第7回「ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎」の開催にあたり、皆さま
のご支援に深く感謝申し上げます。
写真技術が発明されてから約170年間が経った現代、写真は社会生活に欠かせ
ないものとなっています。特に最近では、写真のデジタル化が急速に進み、美し
い写真が手軽に撮影できるようになると共に、写真の表現は多様になっています。
しかし、写真が身近にはなっても、写真をゆっくり鑑賞する機会や、写真が果
たす社会的な役割について考える機会は、多くありません。
そこで、私たちは7年前、普段は写真と縁の少ない市民が中心となって、写真
を鑑賞する機会を自らの手で実現するため「ドキュメンタリーフォトフェスティパ
ル宮崎」実行委員会を結成いたしました。
テレビやインターネット、新聞などでいち早く世界中の歴史的な出来事を映像
で見ることができる時代です。しかし、一人のドキュメンタリー写真家が現地を訪
ね、レンズの前の人びとと交流し、暮らしを見つめて撮影した一枚の写真は、速
報ニュースとはひと昧違った深いメッセージを私たちに居けてくれます。
今回は、若い時から常に第一線で活躍され、これまで120ヵ国以上を取材され
た田沼武能氏をお招きし、同時代に地球上で生きる人びとの喜怒哀楽を愛情込め
て撮影された「人間万歳」を展示致します。
また、前回から始まった新企画で、宮崎県内高校写真部の皆さんの作品も「県
内高校写真部選抜写真展」として同時に展示しています。
ドキュメンタリー写真のすばらしさをご堪能下さい。
最後になりましたが、「ぜひ宮崎に来て下さい」という私たちの不躾な願いを、
快く聞き入れていただいた田沼武能氏を始め、呼びかけ人の皆さま、協賀してい
ただいた各社、後援の各機関、それに私たちの開催趣旨に賛同していただいたM
フォト会員の皆さまに深く感謝申し上げます。
「ドキュメンタリーフォトフェスティパル宮崎」をこの地に根付かせ、一層魅力 的なフォトフェスティパルに育てていきたいと思っています。
今後とも、多くの皆さまのご協力を宜しくお凱、致します。
2007年3月4日
「ドキュメンタリー フォトフェスティバル宮崎」実行委員会
代表 塩田幸代