ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎では、第11回主催写真展として2011年
1月25日から30日まで、写真家石内都の個展を開催します。本展は、世界的に活躍し
ている写真家石内都の「Mother’s」と「ひろしま」を、初めて同じ空間に構成・展示す
るものです。
「Mother’s」は、2000年12月に亡くなられた母親を、生前に撮影された写真と、没
後に残された遺品を撮影された写真で構成されたシリーズで、2002年の初個展後、
2005年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本代表として展示され、大好評を博し、ヨー
ロッパを巡回し、日本でも展示され、感動を呼びました。
「ひろしま」は、「Mother’s」が展開される流れから写真家石内都が、戦争と原爆か
ら65年を経過しても、一般人の遺品が存在すること、素材、縫製、シルエットの美し
いことに驚き、カラーで撮影し、構成されたシリーズです。広島市現代美術館を
始め、国内外で展示され、大きな反響を呼び、現在も撮影が続いていることから、
成長を続けています。
今までの展示では個別に構成され、展示されてきました。目黒美術館では続けて
見ることはできましたが、今回は、初めて2つのシリーズ41点(Mother’s20点、ひろ
しま21点)を同じ空間に展示します。
2011年11月25日
「ドキュメンタリー フォトフェスティバル宮崎」実行委員会
事務局長 永友啓一郎