今年は日本の終戟70年ですが、平和教育の中で、今を迎えた私には、行政で援護事業に関係したものの、70年前のことは容易に想像できません。
現在でも、23カ国32地域で武力紛争が続いているのが現状です。
数千万人の死者を出した第2次世界大戦(太平洋戦争)後も、東アジアで、1950年から3年続いた朝鮮戦争や、1960年から15年程続いたベトナム戟争が起こり、それぞれの戟争で数百万人の死者を出しています。今年はベトナム戟争終結後40年となります。
今も、中東・西アジアのイラクとシリアなどで問題となっている「イスラム国」による戦渦など、毎日のように関連ニュースを目にしています。
今回、写真展をお願いした石川文洋氏は、1965年からベトナム戦争を取材され、50年に渡る現在までベトナムを写真で表現されています。
昨年は、「戦争と平和・ベトナムの50年」(銀座・大阪ニコンサロン)と、今回、宮崎で展示していただく「ベトナム戦争と沖縄の基地」(日本新聞博物館・横浜市)の2つの写真展で、ベトナムの50年の歴史を多くの人達に伝えられました。
今回、宮崎でも多くの人達に、戦うことの現実を観ていただき、平和国家日本のこれからの歴史を考えていただく機会にしてもらえたらと考えました。
最後に、今回の写真展に閲し、沖縄タイムスに多くのご協力いただきましたことを、心からお礼申し上げます。
2015年6月・沖縄「慰霊の日」を迎えて
「ドキュメンタリー フォトフェスティバル宮崎」実行委員会
事務局長 永友啓一郎